土佐弁事始
言葉は文化である
おびせ
帯背帯の当たる背中の部分を言う
【用例】帯背のところが、痒うてたまらん。【訳】背中の帯に当たるあたりが、痒くてたまらない。
いられ
せっかち
【用例】5分が待てんかよ。しょう、おまんは、いられじゃのう。【訳】5分が待てないのか。本当に、おまえはせっかちだね。
おおせ
ちょうだい
【用例】おとうちゃん、鉛筆を買いたいきに、10円おおせ。【訳】おとうちゃん、鉛筆を買いたいので、10円ちょうだい。
おんし
おまえ
(おぬしからの変化か?)
【用例】おんしの言いゆうことは、わしにはわからん。【訳】おまえの言っていることは、わたしには分からない。
おまん
あて
わたし(あてい、ということもある。主に女性が使う)
頂戴
いなげな
変な奇妙な
【用例】この虫の顔見てみいや。いなげな顔しちゅうと思わんかえ。【訳】この虫の顔見てごらん。奇妙な顔をしていると思わないかい。
お金をこわす
両替する
【用例】この千円札、百円玉にこわしてくれんろうか。【訳】この千円札、百円玉に両替してくれませんか。
おわえる
追いかける
【用例】あの男、万引きしよった。はようおわえてや。【訳】あの男、万引きしてた。早く追いかけてください。